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自成道ご案内


自成道の魅力
 現代における「武道」とは、いかなるものか?
剣道・柔道・合気道・空手、など、現在、武道として認知されているものは数多い。
オリンピックでは柔道選手が活躍し、夕暮れ時の小学校では胴着を着た子供たちが汗を流す。これが身近にある「武道」のありふれた風景だが、「武道」と「格闘技」を分けて考えるならば、はたしてこれが「武道」の姿なのか?
一般的に私たちの目に触れるもののほとんどは「格闘技」である。
武道と格闘技は何がちがうのか?
私の考えでは「武道」と「格闘技」の違いは“歳を経るごとに強くなれるかどうか”
の1点に集約される。袴をはこうが、日本刀を持とうが、神棚を奉ろうが、歳と共に衰えれば、それは「武道」ではない。歳をとったからと、実際に打ち合わず、強くなったつもりでいることも許されない。
厳しい目で見れば“歳を経るごとに強くなる”という特殊性こそが「武道」であるための唯一絶対の条件である。

では、「格闘技」の分野において不可能なそれは、体現可能な事なのか?
剣道において、自由に打ち合う稽古の中で、老剣士が活躍している事は周知の事実である。
では、それ以外の武道ではどうか?

フランスにて打撃系素手武術・自成道を創設した時津賢児は、齢60にして、血気盛んな若者との自由に打ち合う稽古を楽にこなし、歴然たる強さを誇る。
時津賢児は言う
「80歳まで強くなれる。」
特筆すべきは、素手武術という自由度の高い攻防が予想される戦いの中で、これを証明しようとしているということである。
今まで多くの武道家が目をつむった「老い」について真正面から取り組んできた事によって、その言動は世界中から注目されている。

厳密な意味での「武道」が消えた日本とフランスから逆輸入される「武道」。
なぜ、このようなことが起こったのか?
時津賢児は、フランスにおいて30年以上前から、武道の実践家として活躍し続ける有名人である。
一橋大学卒業後、若くしてフランスへ渡り武道で身を立てる生活は困窮を極めたと聞いているが、今の温和な面持ちからは想像できない。
武道家として、日本文化の代表として、フランスの第一線を闘ってきた。
フランスは日本と違い、あいまいなものを許さない社会である。
時津賢児は常に強さを追及し、体格に優る西洋人を相手に西洋の「格闘技」にはない、東洋の「武道」の有効性を証明し続けなければならなかった。
その試行錯誤の繰り返しの末、「自成道」が生まれる。

私たち日本で生活する日本人が、フランスから海を越えてやってきた「自成道」に接するとき、強烈な意識改革を余儀なくされる。
思えば、私たちが日常的に触れてきた「日本武道」は大きくスポーツ化、あるいは西洋化されていたのかもしれない。自成道に出会えば、武道の本質を求めるという事は、これほどまでにスポーツとは違うものなのか、と誰もが自成道の方法論に驚く事だろう。

時津は団塊の世代である。
現在の日本の発展は団塊の世代の躍進に負うところが大きい、しかし、その発展の影で失くしてしまったものがあるのではないか?団塊の世代が過した青春時代、そのとき夢見た将来の日本の姿は、現代のような世の中であったのか?
「自成道」と「日本武道」を比較することにより、ここ30年の日本社会の変容の一部を垣間見ることができると思う。

時津賢児は、今までそうであったように、これからも強くなっていくだろう。
次の世代に「自成道」を伝え、「80歳まで強くなる」自成道の教えが広まってゆく事により、超高齢社会を迎えつつある日本に身体革命をもたらすのではないだろうか。
10年後20年後には、日本武道界のみならず、誰もが自成道の有効性を認める日がくるだろう。

執筆者 野間口雄三(指導員)
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